アステ川西のぴぃぷぅ広場にあった、大きな丸い木。時間になると小鳥や妖精が現れる「ハミングツリー」を覚えていますか。
2026年10月7日、2階から広場を見下ろしたとき、木目の梁の上に見覚えのある小鳥を見つけました。近くには、あの木を覆っていた葉っぱも。ハミングツリーの一部は、今もアステ川西の広場に残っています。
あの木の「今」を知る3つのポイント
・本体は2024年の広場リニューアルに伴い撤去。
・小鳥と葉の一部は、新しい広場の装飾として引き継がれました。
・今回は2階から、小鳥と葉が飾られている様子を確認しました。
2階から見つけた、懐かしい小鳥たち

赤紫色の小鳥と、緑色の小鳥。向かい合うように並ぶ姿を見ると、かつて丸い木のすき間から顔を出していた鳥たちを思い出します。広場を通り過ぎるだけでは、気づかなかったという人もいるかもしれません。

こちらには、黄色い首元が目を引く青い小鳥。木の本体がなくなったあとも、広場の中で違う居場所を見つけたように見えます。
葉っぱも残っている。公式広報にも「引っ越し」の記録

小鳥だけでなく、銀緑色の大きな葉も見つかりました。葉脈がくっきりと浮かび上がった形は、昔のハミングツリーを思わせます。
川西市の広報誌「みらいふ」2024年10月号には、ハミングツリーの部品を広場に引き継いだことが紹介されています。今回の発見にもつながる記録です。
2024年10月の市広報で紹介された行き先
小鳥:18羽のうち14羽を、広場のパーゴラ(ひさし)や椅子に配置。
プラタナスの葉:広場のインフォメーションなどで再利用。
妖精:経年劣化による破損のため、管理事務所で保管。
上の数や配置は2024年当時の公表内容です。今回確認できたのは、写真に写る小鳥と葉の装飾。現在の14羽すべての位置や、妖精の保管状況まで確認したものではありません。
ハミングツリーとは?35年間、広場を見守ったからくり時計
アステ川西は1989年4月4日に開業。その1階ぴぃぷぅ広場のシンボルとして登場したのが、プラタナスの木をかたどった機械式からくり時計「ハミングツリー」でした。阪急百貨店からアステ川西へ贈られたものです。
ハミングツリーの大きさと仕掛け
高さ5.7メートル、直径3.6メートル。
プラタナスの葉は1,400枚、小鳥は18羽、妖精は1体。
定時には音楽とともに小鳥や妖精が現れ、10分ごとにも小鳥がさえずり登場する仕掛けでした。
吹き抜けに立つ大きな球形の木は、買い物中に見上げたり、待ち合わせの目印にしたりした人もいるのではないでしょうか。今の広場を知る子どもに「あそこに大きな木があったんだよ」と話したくなる、川西の身近な風景です。
なぜ壊れたの?撤去の理由は老朽化と修理部材の不足
アステ川西の公式発表によると、年数を重ねて故障が相次ぎ、そのつど修理を続けていたものの、修理に必要な部材がなくなり、修復が困難になったとされています。市の2024年6月号広報では、2023年10月に修理部材がなくなった経緯が説明されています。
2024年8月1日のぴぃぷぅ広場リニューアルに合わせ、本体の撤去が決定。35年間親しまれた木との別れに、2024年6月22日にはお別れ会が開かれました。
確認できた公式資料では、具体的にどの機構や部品が故障したかまでは示されていません。「老朽化による故障が続き、部材不足で修復できなくなった」というのが、公表されている理由です。
買い物のついでに、広場に残る「木のかけら」を探してみませんか
探す場所は、アステ川西1階・ぴぃぷぅ広場の周辺。今回の写真のように、2階の吹き抜け沿いから広場を見下ろすと、梁の上の小鳥や葉に気づけることがあります。1階では、ひさしや椅子、インフォメーション周辺の装飾も手がかりになります。
催しの設営や季節の飾りによって、見え方は変わります。通路をふさがず、手すりから身を乗り出さずに、見える場所から眺めてみてください。
昔の木を知っている人には懐かしく、初めて知る人には小さな発見になるはず。次にアステへ行ったら、いつもより少し視線を上や下に向けてみませんか。大きな木の思い出が、今の広場につながっています。
場所・出典・確認情報
場所:アステ川西1階ぴぃぷぅ広場と、その吹き抜けを見渡せる2階通路
住所:兵庫県川西市栄町25-1
アステ川西公式:ハミングツリーお別れ会のお知らせ(2024年6月7日)
川西市広報「みらいふ」2024年6月号・裏表紙(歴史・規模・修理の経緯/PDF)
川西市広報「みらいふ」2024年10月号・12ページ(小鳥・葉・妖精の行方/PDF)
参考:NOSE KNITs「ハミングツリー お別れイベントとその後」
情報確認日:2026年10月7日。現地での発見情報と提供写真、アステ川西・川西市の公表資料をもとに作成しました。本文の小鳥・葉の写真は現在の装飾を写した提供写真です。アイキャッチは撤去前の写真をもとに制作したイラストで、現在の広場の姿ではありません。




