川西市下財町の川西市郷土館で、2026年10月31日(土)に「郷土館まつり」が開かれます。時間は9:45〜14:30で、当日に限り入館無料。和太鼓やマリンバなどの演奏、飲食・販売ブース、文化財を巡るスタンプラリーを楽しめます。
「名前は知っているけれど、まだ行ったことがない」という方にも、郷土館を知るきっかけになる一日です。お祭りの時間割とともに、会場に残る和風住宅・洋館の見どころ、山下駅からの行き方を紹介します。
10月31日は入館無料。演奏と展示、買い物を楽しむ一日
会場は川西市郷土館(川西市下財町4-1)。チラシでは、旧平安邸・旧平賀邸での演目や展示、敷地内の飲食・販売ブースなどが案内されています。
無料になるのは入館料です。飲食や商品の購入代金とは別なので、食べ物やお土産を選びたい方は、その分の予算を用意しておくとよさそうです。
| 時間 | 予定されている内容 |
|---|---|
| 9:45 | まつり開会 |
| 9:50〜10:10 | 和太鼓みのりの演奏 |
| 10:00〜 | 販売・スタンプラリーなど開始 |
| 10:30〜11:30 | マンドリンとギター/アンサンブル・コパン |
| 13:00〜14:00 | マリンバ/多田駿介さん |
| 14:30 | 販売・スタンプラリーなど終了、まつり閉会 |

時間割は2026年度の開催チラシによるものです。和太鼓を聴きたい方は、販売が始まる10時より前の到着を。午前の弦楽器の演奏と午後のマリンバの間には、館内の展示や販売ブースを巡る時間も取れそうです。
郷土館はどんなところ? 川西の産業と暮らしを伝える場所
川西市郷土館は、銅の製錬を営んでいた平安(ひらやす)家の旧宅を活用し、1988年11月に開館した施設です。昔の道具を展示するだけでなく、歴史のある建物そのものを見学できることが特徴です。
敷地には、和風建築の「旧平安家住宅」、洋風建築の「旧平賀家住宅」、絵画を展示する「ミューゼレスポアール」などがあります。旧平安家住宅と旧平賀家住宅は、いずれも国登録有形文化財です。
この周辺は、多田銀銅山に関わる製錬の町として栄えた地域。平安家は昭和初期まで製錬を続けており、郷土館には製錬所跡や鉱山資料展示室も残されています。今は住宅地として見ている場所にも、銅を取り出す仕事と人々の暮らしがあったことを知る手がかりになります。
和風の旧平安邸と、煙突のある洋館。建物の違いにも注目
旧平安邸は、中庭や座敷に大正期の住まいの工夫
大正中後期に建てられた旧平安家住宅は、土間に沿って部屋が並ぶ伝統的な間取りに、数寄屋風の意匠や近代的な接客空間を取り入れた住まいです。中庭、廊下や縁側、蔵などに目を向けると、展示品だけを追って歩くのとは違う楽しみ方ができます。
敷地を巡るスタンプラリー「郷土館文化財めぐり」は、川西市文化財ボランティアガイドの会による企画です。初めての方は、これをきっかけに建物を見て回るのもよさそうです。
旧平賀邸は、もとは小戸にあった洋館です
旧平賀家住宅は、出窓と高い煙突が印象的な洋館です。化学者の平賀義美博士が1918年(大正7年)に川西市小戸に建てた住宅で、1990年11月に郷土館へ移築復元されました。
イギリスの田園住宅の形式を取り入れた洋館で、室内には暖炉なども設けられています。外壁は小石の洗い出し仕上げ。重厚な外観ですが、建物は木造です。旧平安邸と見比べると、同じ大正期でも住まいのつくりが大きく異なることが分かります。
今年の展示は、新聞紙の貼り絵と「平賀邸のいま・むかし」
旧平安邸の蔵展示室では、新聞紙面を使った貼り絵の「ほがらほがら展」が案内されています。旧平賀邸では「平賀邸のいま・むかし」として、平賀博士ゆかりの物を展示する予定です。
いつ、誰が暮らしていた家なのかを知ってから建物を見ると、出窓や部屋の使い方にも関心が広がりそうです。演奏だけを目当てに訪れる方も、前後に少し時間を残しておくと、お祭りと建物の両方を楽しめます。
郷土館には、川西ゆかりの日本画家・青木大乗と洋画家・平通武男の作品を展示するミューゼレスポアールや、一色八郎氏の箸コレクションもあります。建築、地域の産業、絵画、生活道具と、それぞれ違う入口から川西の歴史に触れられる施設です。
パンのお弁当やホットサンド、花やかごの販売も
飲食・販売ブースも予定されています。チラシに掲載されている主な出店は次のとおりです。
- パンとお菓子の工房 プー:パン屋さんのお弁当、クッキーなど
- こなもんスタンド:ハートベビーカステラ。プレーン・カスタード味など
- ソルナキッチン:ホットサンドなど
- 天使のはしご:ホットコーヒー、ココアなど
- 森のお花屋さん:花の販売
- クラフトバンド こらそん:クラフトバンドで作ったかごなど
- 猪名川本舗 上政:和菓子
今年のチラシには「野菜の販売はありません」と記載されています。野菜の直売を目当てにしている方はご注意ください。
山下駅から徒歩約15分。駐車場は通常13台分
電車の場合は、能勢電鉄「山下」駅から徒歩約15分です。川西能勢口方面からは能勢電鉄で山下駅へ。初めて向かう方には、市が公開している写真付きの道順が役立ちます。
市の施設案内では、通常の駐車場は普通車13台分。新名神高速道路・川西インターチェンジからは北へ約10分と案内されています。ただし、まつり当日の駐車場運用や臨時駐車場の案内は、今回確認した開催資料にはありません。車での来場を考えている方は、事前に郷土館へ確認すると確実です。
問い合わせは川西市郷土館、電話072-794-3354。雨天時の扱いも開催資料には明記がないため、天候が気になる場合は出発前に公式の開催案内をご確認ください。
お祭りをきっかけに、川西の身近な歴史を見に行こう
郷土館まつりの魅力は、演奏や買い物に立ち寄りながら、普段は見過ごしていた建物や地域の歴史にも出合えること。家族で文化財を巡ったり、聴きたい演奏に合わせて訪れたりと、関心に合わせた過ごし方ができそうです。
まつりは10月31日(土)9:45〜14:30。通常の郷土館の開館時間とは異なるため、この日の予定はまつりの時間割を基準にしてください。別の日に訪れる場合、通常は10:00〜16:30(入館16:00まで)で、月・火・水曜は原則休館です。祝日などの例外と通常の入館料は、市の施設案内で確認できます。
出典・公式情報
川西市公式:郷土館まつりチラシで演奏時間・出店内容を確認する
情報確認日:2026年10月25日。川西市の公式開催案内・施設説明・公開チラシと提供資料をもとに編集しています。過去の開催内容は今年の予定に含めていません。過ごし方の提案は編集部によるものです。




